アジサイ
探偵からの報告書を見て、その事実に驚いた。
くそっ。
どうなってるんだ??
麻里ちゃんは、行方不明なんじゃないのか?
あいつは、わざと俺から隠した。
そして、結婚していた――。
気付かれていたんだ……。
すべて……。
なら、躊躇する必要はない。
奪うまでだ……。
さぁ、何から始めようか?
もっともっと情報を集めなければ――。
一度は、失敗したんだ。
もう失敗は許さないんだから……。
そういえば、祐樹のことが好きになった麻里ちゃんの親友がいたはずだ……。
彼女と接近すれば、色々と打つ手はあるだろうから。
女の嫉妬程恐いものはないからな――。
さぁ、始めようか――?

麻里ちゃんの友達の名前を思い出せなかった。
確か、誠司と同じ会社に行ったはずだ。
それを伝えると探偵は、必要な情報を全て与えてくれた。
そうなにもかも全て……。
その報告書を読み進めるうちに俺にとって有利としか思えなかった。
報告書を元に作戦をたてた。
2週間後。
俺を信用してもらうことができた。
今、俺の下で喘いでいる女。
俺に抱かれながら、誠司を想いその名前を呼ぶ。
俺は、京を抱きながら麻里を想い、ぶつける。
お互いに違う相手を想い、偽りの関係を続ける。
本当は、抱きたくなかった。
でも、情報を得るためには、しょうがなかった。
まどろむ中で、彼女は簡単に口を割る……。
彼女がしようとしていることを監視することができる。
お互いに他に相手がいる事を知っている。
でも、名前は知らない。
どんなに傍にいてもばれることはない。
傍にいて思う……。
京は、麻里を憎み、羨ましがっている。
その感情が爆発するのは、もうすぐそこまで迫っている…。
俺は、それを影から気がつかれないように手を加えるだけ……。
ただそれだけ……。
アジサイ 花言葉…冷酷
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